BELSTAFF

 

Scottish Six Days Trial.というレースをご存知だろうか。

 

スコットランドを起点に6日間連続して毎日100マイル走り、オートバイの耐久性、信頼性を試すトライアルイベントが1909年に始まりその後の英国のオートバイ文化に寄与した。

 

その数年前、英国ではTT(ツーリスト・トロフィー)レースがマン島の公道を使って行われ、後に日本からも本田宗一郎がHONDAのオートバイを出場させる夢を見て実現したりした。

 

それらの甲斐もあって1920年代から英国オートバイレースは黄金時代を迎えた。

 

そんなオートバイ文化の黎明期にオートバイ イクイップメントとしてその文化を支える会社があった。1924年創業のベルスタッフだ。

 

 

1948年に彼らが市場に放ったワックスコットン素材を使ったTRIALMASTERは、その後の後世に大いに影響を与え、オートバイウエアの金字塔を打ち立てた。ベルスタッフはその歴史が長い為イタリアのメーカーに買い取られたりもしたが近年英国の会社が買い戻し、再び英国のベルスタッフとなった。

 

オートバイは実に美しい乗り物で、人類が作った動力機械の中では群を抜いて男っぽく荒々しく、それでいてナイーブである。

その為、オートバイとウエアの関係は重要で機能的である事は勿論、その姿が美しくある事も大切な要素である事は言うまでもない。

それら全てを満たしてくれるオートバイウエアはこのベルスタッフの他にはない。昨今ハイテクに走りがちなオートバイウエアはどこかに美しさを忘れてきてしまったかのように機械的な機能にばかり傾倒している。オートバイウエアの決定的な意匠を考案したベルスタッフは今もその美しさを保持している。

There is nothing like this !!と世界中のライダーから言われるベルスタッフ。

 

残念ながらそんなBELSTAFFも2019年7月に日本から撤退してしまった。

いつの日か、英国気質を持ったベルスタッフが又この国に戻ってくる事はあるのだろうか。